目まぐるしい時代の変化に対応するために頭に叩き込んでおくべき9つのポイント

IT業界に携わる人なら、すでに語るまでもないと思いますが、今や技術が驚くほどの超スピードで進化していき、毎日、新しい技術が開発され、ルールが変わっています。
そんな現在、今まで通りの方法論で切り抜けることは困難です。
私自身も、IT業界に身を置き、毎日直面する新しいことにあたふたしています。そこで、こんな加速する世界でなんとか生き残っていく9つの方法をぼくなりにまとめてみました。参考文献は、9(ナイン)プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために です。

権威は創発に追い越される

あらゆる権威は、新たに生み出される創発に追い越される運命にあります。
硬直した権威主義的なシステムは、ネットワーク時代の特徴である急激な変化に対して、迅速に対応することができないからです。

権威が創発に追い越されていることを示す簡単な例があります。
たとえば、それは、ウィキペディアです。
今や、権威やシェアがブリタニカ百科事典や岩波書店出版の広辞苑から、ウィキペディアにシフトしたのは明らかですよね。

人々は、情報を専門家たちの権威ある集まりから、共通の善や親切のために集った自律的な本の虫のコミュニティを頼るようになり、ウィキペディアは、どんどん勢力を伸ばしていきました。

ウィキペディアでは新情報(セレブのスキャンダル、ライバル派閥の紛争勃発など)に対応しているだけでなく、異なる主張や情報の提示の仕方などのルールも醸成しているのです。

必要なものを必要な分だけ利用する

押す(プッシュ)より引き込め(プル)。
311の地震では、東京電力や政府の対応は後手に後手に回っていました。
科学者が起こるのは時間の問題だと考えていた大地震に対する備えを東京電力は用意しておらず、政府の指揮系統もその見直しを迫られていました。

しかも、原発などの前線の情報は、何層にも渡る管理職を通じててっぺんに渡され、意思決定はその逆の道をたどることに。
これでは、時間のロスが大きすぎます。
この指揮系統に関する考え方は見直されるべきで、改善されなければ致命的な結果に繋がりかねません。

たとえば、核の非常事態の場合、指揮が遅くなったときに最終戦争が起こることもありえます。

だからこそ、非常事態の場合や、効率化を目的とする場合も、必要なものを必要とされる分だけ、その場に引き込むのが良いのです。
それが、人的資源のもっとも有用な使い方です。

緊急性や効率を求めたとき、不要な人材を不要な箇所に入れるべきではありません。必要なところに必要なものを必要な分だけ投入すれば、問題の解決もその分、スピーディーになります。

地図よりコンパスを持つこと

地図よりコンパスを持つこと。
地図は、その地域についての詳細な知識と、最適な道筋を示してくれます。
その一方、コンパスは、地図よりも柔軟性の高いツールです。
なぜなら、コンパスは方向性を示すだけで、あとは、その利用者が自主的に行動することで自分の道を見つけ出す必要があります。

もし、地図をなくしてコンパスを使うという決断をしたら、下手をすれば、人を深い森の奥へと連れていき、迷わせてしまいます。
しかし、良いコンパスならば、人を常に良いところへと導いてくれるのです。

もちろん、出発するときに地図を持つな、とは言っていません。しかし、目的地への道のりが必ずしも真っ直ぐではないことが理解できれば、別の道を探したり、回り道を有効に楽しんだり、そこで思いもよらない発見をすることかできるのです。

安全よりもリスクをとること!

安全よりもリスクをとること。
それは、一回聞いただけでは誤解されるかもしれませんが、ただ、一か八かの危険な賭けをしろ、とかそういうことではありません。

むしろ、現代においては、リスクをとらないことこそがリスクとなります。

たとえばの話ですが、今はインターネット事業で副業などをすることを指向した場合、むかしのように事業を立ち上げるよりも低コストで行うことができます。
低リスクで行うことができるのに行わない、というのは行わずに何も手に入れられない、ということよりリスクではないでしょうか。

ただし、安全よりもリスクをとって投資する場合、リスクの高い投資をたくさんするとして、それが結果が出ないと分かったら、成功しそうにないものはあっさり見限る意志が必要です。

従うよりも不服従であること

従うよりも不服従。
もちろん、社会人や組織の一部として従わなければいけないルールやガイドラインもあります。

しかし、大切なのは、そのルールが核心ではないということです。
それより、誰かに許可をしてもらうことなく自由に行動できることが重要で、自分で考えて、権威を鵜呑みせず、疑問視し続けるスタンスが必要なのです。

それこそが、ブレークスルー生み出すきっかけとなります。

間違えてはいけないのは、不服従は批判ではないということです。批判は、あくまで、自分たちのした仕事に対して為されるべきもので、言ってみれば、不服従は作業や行動そのものになります。

社会の役に立つ不服従と、全く役に立たない不服従との違いは難しいものです。
その違いについては、ずっと後にならないとわからないことことも多いです。
しかし、みな、権威を鵜呑みにするのではなく、法やルールが公平かどうか、疑問視すべきではないかということを考え直す必要があります。

まずは理論より実践!

加速する未来では、理論立てて計画し実行するよりも、実際にやって即興する方が費用が安く上がることを認識すべきです。

ネットワークの時代において、主導的な企業は、実践による失敗を受け入れて、奨励しているところさえあります。
なぜなら、今では新たなプロジェクトの立ち上げは価格面でもコストが大きく下がっているため、ビジネスでは失敗を安上がりな学習機会として受け入れることがスタンダードとなっているからです。

理論より実践は、おそろしく、強力なツールになり得ます。理論より実践であれば、許可を待つ必要はなく、それを始める前にあれこれと説明する必要もありません。

また、理論だけに頼ったとき、深刻な問題の解決が恐ろしく遅れる危険性もあります。

たとえば、十四世紀に猛威を振るった伝染病ペストが都市や町に住む人々の命を次々に奪ったとき、その時代に生きた多くの医学者や知識人たちは、研究と論争に明け暮れ、ペストの科学的な説明をすることに躍起でした。

しかし、ペストの原因は、

1345年、3月20日正午の一時間後に、水瓶座において三惑星の大きな合が生じた。これによって、火星と木星の合は、空中に致命的な腐敗を作り出し、それがシチリアから立ち上って他のヨーロッパに感染した。

という、現代の基準で考えるとトンデモ説としか言いようがないものであり、それ以外にもペストについての科学的論考は24本も書かれましたが、そのどれもがバクテリア感染であることに掠りもしませんでした。

そうです。だれもネズミやノミが病気の急速な拡大の原因であることにたどり着いた人はいなかったのです。

誤解して欲しくないのは、当時の知識人たちの頭が悪いとか、そういったことではありません。
むしろ、思慮深く、慎重にペストの原因について論考していました。しかし、それは古い理論に従いながら一貫性のある体系を構築していたのです。
問題は、ペスト解明のための拠り所としていた理論が間違えていたことにありました。

このような例を考えれば、理論が実践を導くことも確かに重要ではありますが、その逆に実践が理論を導くこともありえるべきだと言えるでしょう。

能力より多様性が大切!

いろいろな局面において、単一のタイプしかいない集団よりも、多様性のある集団の方が生産的だと証明する研究は増えています。
したがって、現在は、学校や企業、それ以外の組織でも、多様性を高めることは戦略的に重要となっています。

多様性は、政治や宣伝にもプラスに働き、その人の人種やジェンダーに対する取り組みの仕方によっては、やはり、プラスに働きます。

個人の出自やジェンダー、社会経済的な背景、知的傾向などは、どれがブレイクスルーのきっかけになるかは分かりません。が、科学の分野においても、女性の多いチームの方が少ないチームよりも成績が高かった、などのデータもあります。

したがって、排他的に何かをするよりも、輪を広げる
方が有益だと言えそうです。

強さより回復力を磨くべき!

強さより回復力の例は、昔からあります。
柔よく剛を制す、ということわざが分かりやすいかもしれません。

葦と樫の木の物語は、台風が吹き荒れ、猛威を振るったときに、鋼鉄のように硬い樫の木はへし折れますが、柔軟でたわむことができる葦は、嵐を無事にやりすごすことができます。

失敗を克服する回復力がある組織は、免疫系効果についても恩恵を受けます。たとえば、健康な免疫系が細菌やウイルスに感染して、その病原菌に対して抵抗力を身につけるように、回復力がある組織であれば、間違いから学び、環境にも適応します。

長期的に考えるならば、組織は強さよりも回復力を重視して成長していくべきだと言えます。
そうすることで、組織がより活気があり、堅牢で、ダイナミックなシステムを発展させるきっかけとなります。
そうすることで、とんでもない破綻に対して、より耐性が高い組織となるのです。

この強さよりも回復力について書かれた項の追記で他にも興味深いことが書かれていました。

それは、何かに勝とうとすることで、私たちは常に負けるということです。
勝ち負けなどではなく、できごとが展開し、私たちはそれにどう反応し、対処するかを選ぶだけということを受け入れることができたときに成功者することができるのです。

モノよりシステムを選ぶこと

モノよりシステムという原理については、責任があるイノベーションは、速度と効率以上のものが必要になるという発想が前提となっています。

このアイディアは、速度と効率以外に、
・新しい技術の影響に関する検討
・人やコミュニティ、環境の繋がりに対する理解
以上の二つも必要となります。

昔世代のイノベーションは、個人や企業の利潤の問題に影響されていました。たとえば、

『この人やモノは、この私のために何をしてくれるのか??』

といった具合です。
しかし、変革を起こすものが、生態的にも社会的にもネットワーク的にも、つくったものがもたらす効果を考えずに新製品や技術を産み出せる時代は過ぎ去りました。

ぼくたちは、将来のイノベーションが、自分が存在するあらゆる自然のシステムに対してプラスに働くか、少なくても中立的に働くか、を考慮していく必要があるのです。

いかがでしたでしょうか。
9(ナイン)プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るためを書いた作者については、こちらでも記事を書いたので、興味を持った方は、参考にして頂けると嬉しいです!

『9(ナイン)プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』が教えてくれる生存戦略

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